三菱東京UFJ銀行の社債発行
三菱東京UFJ銀行が社債を発行するようです。
利率は年2.3%から3.3%の予定であり、明日(20日)には正式決定されるようです。
「社債」は、貸借対照表上は”負債の部”に位置づけられますから、
自己資本の強化とはいえませんが、
自己資本比率も、株価下落による有価証券評価額等の下落により、低下しているものと思われます。
いずれにしても資金が逼迫して来ているのはまちがいありません。
今日は、この、金融機関の「自己資本比率」についてお話します。
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一般に自己資本比率とは、
自己資本比率=自己資本÷総資産
で定義されますが、
金融機関の場合は、すこしニュアンスが異なり、分母に「リスク・アセット」を用いる、
すなわち
信用リスク・アセット(総資産のうち、万が一の場合に貸し倒れの可能性がある資産)
等に対して資本金などの自己資金がどれくらいあるかを示す指標のことになります。
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具体的には、新BIS規制に則って、
自己資本比率=自己資本÷(信用リスク+市場リスク+オペレーショナル・リスク)
によって算定されます。
ここで
・信用リスクとは、
与信先の収益や財務内容の悪化により貸し出し等を回収できないリスク、
・市場リスクとは、
所有する有価証券の相場変動リスクなど、
・オペレーショナルリスクとは、
事務事故や不正行為等により金融機関が損失を被るリスク
です。
つまり
自己資本比率の算定をより精緻化し、
金融機関の経営の健全性を保つために、
リスクに見合った自己資本を確保してもらう、という趣旨です。
そして、
国際業務を展開する金融機関には8%以上、
国内業務に特化する金融機関には4%以上を確保することが求められます。
もし、この基準を下回った場合、
金融庁は、
その金融機関に対して、
自己資本比率の水準に応じて、
必要な是正措置を講じることができる、とされています。
例えば
・「4%以上8%未満」に対しては経営改善計画の提出・実施命令、
・「2%以上4%未満」に対しては配当の禁止・抑制、総資産の圧縮・増加の抑制、
などの措置を発動することができます。
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ま、銀行の経営を心配する必要はありませんが、
中小としては、
債権回収、貸し渋りや貸し剥がし、などの事態にそなえ、
「事前に十分戦略を練って」おかなければなりません。
少しでも心配があるようなら、
躊躇することなく「経営建て直し」に着手し、
その改革計画の、銀行に対する真摯な説明、などの「先手必勝」です。
ふたたび池井戸潤さんです。
「不祥事(講談社文庫)」
タイトルとは裏腹に
美人テラー”花咲舞”が銀行を舞台に大活躍する、痛快無比の連作短編集です。
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こんな銀行員がいたら本当に頼もしい、
っていうか、普通の会社の中でも、彼女のように振舞える人はめったにいないでしょうが。
とにかく秀逸な一品です。元気になれる作品です。



「不祥事」もおもしろそうですねー。こんど元気が出ないときに読んでみます! また面白い本をご紹介ください。楽しみにしています。
投稿: モービー | 2009年2月19日 (木) 18時53分
モービー様
面白い上に、ホロッと来ます。最高です。これほど面白い短編を知りません(ほめ殺し?)。
これからもネタに引っ掛けて、よかった本を紹介していきたいです。無理やりこじつけてでも(笑)。乞うご期待!
ありがとうございました。
投稿: 山田史郎 | 2009年2月19日 (木) 21時39分
初めまして、こちらはアメリカからです。
三菱銀行も関わった世にも珍しいケースを公開しています。URLを押してみてくださいませ。
投稿: California | 2009年5月 8日 (金) 06時27分